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2013年12月20日

ロボット宇宙飛行士「KIROBO(キロボ)」会話


世界初のロボット宇宙飛行士「KIROBO(キロボ)」が、国際宇宙ステーション(International Space Station、ISS)の日本人司令官・若田光一(Koichi Wakata)さんと史上初とされる会話実験を開始し、欲しいクリスマス・プレゼントを明かした。

キロボは人工知能を搭載し、人間の語りかけへの適切な答え方を学習することができる。

「サンタクロース、宇宙にもやってくるよ」と、サンタ帽をかぶったキロボに語りかけられた若田さん。「キロボ君は、サンタクロースにお願いしたいものある?」と問いかけると、キロボはこう答えた。

「ロケットのおもちゃがほしい。サンタクロースさんにお願いしようね」

日本語で行われたこの会話は、事前に用意されたものではないという。実験は今月6日に行われ、その様子は20日に公開された。会話実験は、ロボットが宇宙で孤立する人間の話し相手になれるかどうか、特にロボットが会話スキルを発達させることができるかを調べるための長期的なプロジェクトの一環だ。

KIROBO キロボ
KIROBO キロボ





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2013年12月02日

太陽活動の低下、地球への影響は?


最近の太陽表面は、驚くほど穏やかな状態が続いており、黒点の数が20世紀のどの時期よりも少なくなっている。この現象に興味をそそられた科学者たちは、それがこの地球上で何を意味するのかに思いを巡らせている。

黒点の数はおよそ11年周期の太陽活動周期にあわせて増減し、1日で突発的に増加した後に急激に活動が弱まり、その後にまた活発になったりする。

■観測史上最低レベル

だが「サイクル24(第24太陽活動周期)」と呼ばれる現在の周期は、あまりにも不活発なために科学者らを驚かせている。サイクル24が2008年に始まってからこれまでに出現した黒点の総数は、過去250年間に観測された平均値を大きく下回っており、実際に半数にも満たない。米海洋大気局(National Oceanic and Atmospheric Administration、NOAA)の物理学者、Doug Biesecker氏は「これは、宇宙時代50年で最弱のサイクルになっている」と語る。

黒点から放射される強烈な電磁エネルギーは、太陽の紫外線放射やX線放射、太陽嵐などに重大な影響を及ぼす。

太陽嵐は、地球上の通信網や電子ネットワークを遮断する恐れがある。また、黒点活動は、地球の気候にも影響を及ぼす可能性がある。

「サイクル23」は2000年頃に「極大」に達し、その後、同サイクルの活動は徐々に弱まり、2008年に「極小」となった。科学者らはこの時点を現サイクルの始まりとした。サイクル23の終わりに太陽活動が極小になったことで、天文学者らはサイクル24が低調になると予測したが、現実は予想をさらに下回った。

サイクル24の初年度には、太陽活動は上昇するはずだったが、黒点が1個も出現しない日が合計で266日も観測された。

Biesecker氏は「黒点出現予測の最大値は90個だった」として、この1年で活動が上昇してきたにもかかわらず「90個に近づきそうにないのは極めて明白だ」と指摘している。同氏はまた、「黒点数は昨年、最高で67個だった。通常のサイクルの半数にも満たない」と付け加えた。

以前に黒点のサイクルがこれほど低調になったのは、1906年2月の「サイクル14」極大時で、1日当たりの出現数は64個にすぎなかった。

■太陽磁場の反転

サイクル24は、もう1つ驚くべき点で、標準から外れている。

太陽磁場は通常、各11年周期の最後のあたりで北極と南極の磁場の性質が同時に反転し、極性が変化する。磁場の強度は、極性反転が起きている間はゼロ近くまで低下し、極性が逆になったら再び高くなると科学者らは説明する。

だが今回は、これとは異なることが起きているようだ。北極ではすでに数か月前に極性が反転しており、現在は南極と同じ極性になっている。

最近の人工衛星による観測によると「南半球は近い将来に反転するはずだ」と米スタンフォード大学(Stanford University)ウィルコックス太陽観測所(Wilcox Solar Observatory)のトッド・ホークセマ(Todd Hoeksema)氏は言う。

同氏はこの現象について心配していないようだが、科学者らは、サイクル24が「異常」な周期になるのかどうか、あるいは現在の太陽活動の低下が次のサイクルにまでも長引くのかどうかを見極めるために、太陽を注意深く観測している。Biesecker氏は「それが判明するまでに、まだゆうに3、4年はかかるに違いない」と言う。

■地球の気候への影響は?

またこれは、長期にわたる太陽活動低下期の始まりかもしれないと推測する研究者もいる。

前回同様の現象が発生した、17世紀半ば頃から18世紀前半頃の間のいわゆる「マウンダー極小期(Maunder Minimum)」には、黒点がほとんど観測されなかった。この時期、地球上では気温が急激に低下し、欧州と北米でいわゆる小氷期(Little Ice Age)が起きた。

黒点の数が少ない状況がさらに続くと、地球の気候が再び影響を受ける可能性が出てくる。

だが地球温暖化のおかげで、再び氷河期に見舞われる可能性は低いだろう。「事態はまだ寒冷化に向かっていない。それほど速やかに(黒点の数が)上昇していないだけだ」とBiesecker氏は述べている。



posted by world at 20:38| 環境・サイエンス・IT | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月29日

アイソン彗星 消滅 nasa 米航空宇宙局


アイソン彗星は29日に太陽に最接近した前後に崩壊し、蒸発したとみられることを、

米航空宇宙局が太陽観測衛星による観測結果として発表。

国立天文台の渡部潤一教授は「彗星の核が崩壊した証拠である可能性が高い。全く予想外だった」と話した。


最接近の時刻は29日午前4時9分で、距離は太陽の表面から117万キロ。

その前後は米太陽観測衛星SDOによって最も良く観測できるはずだったが、

NASAによると、最接近時間帯後は彗星が見当たらなくなった。


ただ、国立天文台の縣秀彦准教授によると、ちりから成る尾だけ残っているとみられ、

12月2、3日ごろから夜明け前の東の地平線近くで双眼鏡を使えば見える可能性があるという。

Newton (ニュートン) 臨時増刊 アイソン彗星 2013年 12月号 [雑誌]
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2013年11月22日

マイクロソフトの「Xbox One」発売


米マイクロソフト(Microsoft)の次世代家庭用ゲーム機「Xbox One」が22日、米国やオーストラリア、フランス、英国、ブラジルなど世界の十数か国で発売された。インターネット時代におけるホーム・エンターテインメントの核となるべくソニー・コンピュータエンタテインメント(Sony Computer Entertainment、SCE)との競争で優位を目指す。

発売国の家電販売店前には、発売を待ち望んでいたファンたちが、ゲーム機を超えて映画、音楽からソーシャルネットワークまで様々な機能を楽しめる「Xbox One」を、いち早く手にしようと長い列を作った。時差の関係で世界で一番早く販売が始まったニュージーランドで「Xbox One」を購入したダン・リビングストン(Dan Livingstone)さん(24)が、公式に世界初の「Xbox One」所有者となった。

日本でのXbox One予約
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2013年11月21日

アイソン彗星 見頃



2013年11月頃下旬以降、「アイソン彗星」がもっとも見頃を迎えるとして、話題になっている。

「アイソン彗星」とは2012年に発見された彗星で、

一時は満月より明るくなるかも…という予測も出た。

これが、11月末から12月初旬にかけて接近するという。


『月刊天文ガイド』を発行する誠文堂新光社によると、

アイソン彗星は2012年9月、観測グループ「International Scientific Optical Network(ISON)」によって発見された彗星。

初めて太陽系の果てから数百万年かけ太陽に向かってきた新彗星で、

11月29日には太陽に最も近いところを通過。

その後は2度と太陽付近には戻ってこない「一期一会の彗星」だという。


彗星は、太陽光を反射して輝いて見えるため、太陽に大接近するアイソン彗星は、

かなり明るくなる見えることが期待されている。

12月初旬の2週間ほどは、月明かりの影響を受けにくいため、一番の見頃となるという。

アイソン彗星 観察・撮影 徹底マニュアル (SEIBUNDO Mook)
アイソン彗星 観察・撮影 徹底マニュアル (SEIBUNDO Mook)


ガキ使 大みそかは地球防衛軍
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2013年10月24日

化学肥料の硝酸塩、数十年間も残存

大規模農業で使用される硝酸塩肥料によって、土壌や地下水に数十年間、汚染の後遺症が残存する可能性を指摘する研究論文が21日、米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)に発表された。

環境内における硝酸塩の過剰な存在は、これまでにも飲料水汚染と関連付けられている他、藻の急速な成長を引き起こし、淡水生態系や沿岸域の海洋生物に害を与える恐れがある。

フランスとカナダの合同研究チームは、農作業によって長期間にどの程度の量の硝酸塩が残存するのかを明らかにするため、小麦とテンサイを主要作物とする畑を対象とした調査をフランスで行い、この畑の土壌中の硝酸塩濃度を1982年から2012年まで追跡調査した。

その結果、肥料の使用後28年経っても、肥料に由来する硝酸塩の12〜15%が土壌中に残存していることが分かった。一方、約61〜65%は植物に取り込まれ、8〜12%はすでに地下水に漏れていた。

論文によれば「肥料に含まれる硝酸塩の大部分は、植物の成長に使われなければ、根域から速やかに浸出されると考えられがち」だが、土壌中に残存している硝酸塩の一部は「今後少なくともさらに50年間は、硝酸塩のまま作物に取り込まれたり、地下水に漏れたりする状況が続くものと思われる」と指摘する。

米中南部を流れるミシシッピ川(Mississippi River)流域で実施された過去の研究では、化学肥料の投入を削減したにもかかわらず、川の中に高濃度の硝酸塩が残存していたことが明らかになっている。

そのため、土地や水路を元の状態に戻すための取り組みには「農業システムにおける過去の化学肥料使用の後遺症に起因する遅延時間を考慮に入れなければならない」と今回の論文の著者らは述べている。



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2013年10月15日

侵入生物調査に「ストリートビュー」活用、仏研究




インターネット検索最大手グーグル(Google)が提供するサービス「ストリートビュー(Street View)」は、多大な費用と時間がかかる「侵入生物種」との闘いで有用な武器になる可能性があるとの研究が前週、米オンライン科学誌プロスワン(PLOS ONE)で発表された。

フランス国立農学研究所(INRA)の研究チームは、木を枯らす昆虫の拡散範囲を測定するために、このオンラインツールを使用した。ストリートビューでは、特殊カメラを搭載した自動車で撮影した街角の360度のパノラマ画像を見ることができる。

オオギョウレツケムシガ(学名:Thaumetopoea pityocampa)は、木の葉を食べる生物の1種で、気候が穏やかな欧州南部の原産だが、気温の上昇と共に北部や高地に生息範囲を拡大している。

オオギョウレツケムシガは、オーストリアクロマツと呼ばれる常緑樹の葉を好んで食べる。オーストリアクロマツは、欧州の保管林や観賞用庭園に広く植えられている。

オオギョウレツケムシガの幼虫は秋になると、冬を越すための巣を作る。まるで毛で覆われた電球のように枝の先にぶら下がる、光沢のある白い絹糸でできた巣は非常に目立つ。

研究チームは、この巣を証拠として使用し、オオギョウレツケムシガに侵入された区域をマッピングするために、広大なエリアをストリートビューで「走り」回った。

オランダの国土より広い4万7000平方キロのエリアを、縦横16キロの広大な「区画」183個に格子状に区分した。巣が見つかった「区画」には「侵入済」の印を付けた。

グーグル・ストリートビューを利用した「サイバー調査」の結果は、調査員1人が対象エリアを自動車で走り回って現地で実施した調査と比較すると、90%の精度だった。

研究チームは、「グーグル・ストリートビューは、少なくともオオギョウレツケムシガなどの道路サンプリングを用いて容易に観測できる生物種に関しては、将来の利用について有望な可能性を有することが、今回の結果で明らかになった」と指摘している。

今年初めにスペインの生物学者らがプロスワン誌に発表した同様の試験的研究では、スペイン北部の断崖で、2種のハゲワシが生息している可能性が高い場所をマッピングした結果、絶滅危惧種に関しても、グーグル・ストリートビューの有用性が明らかになったとしている。
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2013年08月20日

米アップルが次世代iPhone2機種を準備中


米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal、WSJ)は19日、米アップル(Apple)が台湾のサプライヤーに、スマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」の次世代モデル2機種の出荷を来月開始するよう依頼した、と報じた。うち1機種は低価格モデルだとされている。

 同紙が匿名の情報源の話として報じたところによると、中国に生産拠点を持つ電子機器メーカー、富士康集団(フォックスコン、Foxconn)の親会社である台湾の鴻海精密工業(Hon Hai Precision Industry)が、従来型iPhoneのアップグレードモデルと、機能を絞った廉価版モデルを準備しているという。

 同紙と同じ会社の傘下のニュースサイト「AllThingsD」は先週、アップルが9月10日のイベントで新型スマートフォンを発表し、携帯電話市場での巻き返しを図ると報じていた。アップル広報はこの報道に関するコメントを拒否している。

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2013年08月14日

北朝鮮がスマートフォンを開発、「安全で自家製」


北朝鮮が開発・製造したとされるスマートフォン(多機能携帯電話)「アリラン(Arirang)」が公開された──ただ業界筋によると、実際の製品は中国製である可能性が高いという。アリランは米グーグル(Google)の基本ソフト(OS)「アンドロイド(Android)」をベースに開発された。

朝鮮民謡「アリラン」の名前を冠したこの携帯電話の存在は、前週末に実施された北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記の工場視察で明るみに出た。

朝鮮中央通信(Korean Central News Agency、KCNA)によれば、金第1書記は視察中に「アリラン携帯電話の性能や品質、包装」についての説明を受けたという。

「アリラン」の開発について一部の専門家は、当局が監視できる公式の携帯電話を市民に使わせることが狙いと指摘した。

■「中国製」の可能性、専門家ら指摘

KCNAによれば、金第1書記は「ユーザーに最も快適でセキュリティも万全な」製品を開発したアリランの開発者を称賛した。だがKCNA提供の写真には、完成した携帯電話を検査し、梱包する作業員の姿が映っていたものの、実際の組み立てラインの写真はなかった。

北朝鮮のIT事情の情報収集や分析を行うウェブサイト「ノースコリア・テック(North Korea Tech)」を運営するマーティン・ウイリアムス(Martyn Williams)氏は、「KCNAは携帯電話がこの工場で製造されていると伝えているが、これらの携帯電話はおそらく中国の製造業者に発注して製造され、販売前の検査が行われているこの工場に輸送されているのだろう」と述べた。

ウェブサイト「Tech In Asia(テック・イン・アジア)」のスティーブン・ミルワード(Steven Millward)氏の見解も同じだ。「おそらく製品のほぼすべてが中国製で、金正恩氏が視察した機材のまばらな工場で最終の梱包作業のみが行われているのだろう」と、ミルワード氏は語った。

携帯電話は北朝鮮に2008年に導入された。北朝鮮唯一の携帯電話キャリアである「コリョリンク(Koryolink)」の利用者は、利用者間で通話することができるが、国外への通話は出来ない。同じく、2002年に立ち上がった北朝鮮の「イントラネット」は世界から隔離されており、一握りの利用者は主に当局に承認された情報を交換している。一方、本物のインターネットにアクセスできるのは数百人ほどのエリートのみだという。
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2013年07月22日

世界一安いコンピューター、150万台を販売


その製品は、クレジットカードの大きさの回路基板が1つだけ、スクリーンやキーボードなどは付属しない──IT市場を支配する、つるつるのタブレット端末とは似ても似つかないものだ。

だが、25ドル(約2500円)で買えるこの世界一低価格なコンピューターは、過去1年半で150万台を販売、製作した英メーカーを驚かせている。

今や、「ラズベリーパイ(Raspberry Pi)」は日本のロボットを動かし、アフリカのマラウイの自動ドアを駆動させ、米国では天体の撮影に使われ、中国では検閲をすり抜けるのに役立てられている。

「1000台ほどの売り上げを予測していたが、150万台近く売れている」と、ラズベリーパイ財団(Raspberry Pi Foundation)のエベン・アプトン(Eben Upton)理事は語った。

Interface (インターフェース) 増刊 お手軽ARMコンピュータ ラズベリーパイでI/O 2013年 04月号 [雑誌]

オープンソースOS(基本ソフト)のリナックス(Linux)で動作する。子どもたちのプログラミングの教材に使うために設計されたが、そのカスタマイズや改造の無限の可能性に世界中の愛好家や発明家たちが飛びついた。

日本の石渡昌太(Shota Ishiwatari)氏は、ラズベリーパイで動作する小型の人型ロボットを開発した。ラズベリーパイの具体的な遊び方を提示したかったという。

■子どもたちに「手作業」のプログラミングを

英ケンブリッジ大学(University of Cambridge)でコンピューター科学を教えていたアプトン氏らは、当初、プログラミングの教材に適した低価格のコンピューターの開発を目指していた。

アプトン氏らは、1980年代に育ったコンピューター愛好家たちにとって当たり前だったプログラミング経験が、インターネット世代の子どもたちに欠けていることに気付いたという。「彼らにはハッキングの経験がなかった。コンピューター科学の理論は数学だが、実践は大工仕事のように手作業なんだ」

アプトン氏が子どものころは、「コンピューター言語」を知らなければコンピューターを操作することが出来なかった。しかし現代のコンピューターはあまりに複雑化しているため、子どもがコンピューターのコードを操作することを親が禁止するほどだ。

アプトン氏らは、子ども時代に遊んだBBC Microのようなパソコンを今なら低価格で、ポケットサイズにして高性能化して製造できると考えた。2012年ごろには、ラズベリーパイの立ち上げの準備は終わった。

この機器は大きな注目を集め、販売元のウェブサイトがダウンしたほどだった。

■ユーザーグループ「ラズベリージャム」

ラズベリーパイのユーザーグループ「ラズベリージャム(Raspberry Jams)」は毎月、英国のマンチェスター(Manchester)からシンガポールまでの各地で集まり、アイデアの交換を行っている。

ユーザーグループからは、アフリカに生息する絶滅危惧種を撮影するためのラズベリーパイを使ったカメラのプロジェクトが立ち上がった。ロンドン動物学会(Zoological Society of London)が支援するインスタントワイルド(Instant Wild)プロジェクトで使われている高価な専用機器を、ラズベリーパイで置き換えるというものだ。

インスタントワイルドは、撮影画像をクラウドソーシングのアプリに送信し、不特定多数の力で動物を識別するプロジェクト。すでに数か国で始まっているが、低価格なラズベリーパイを導入することで、さらに活動の幅を広げることができそうだ。2015年にはケニアに100台のラズベリーパイ・カメラが設置される計画。また、南極でペンギンの生態観察に活用される予定もあるという。

一方、ラズベリーパイ財団は新たなIT教育のカリキュラムに向けて英政府と協議を進めている。専門家の助けがなくても子どもたちがラズベリーパイを操作できるようなソフトウエアを開発中だという。

アプトン氏は、草創期のコンピューターを開発した国として、プログラミング教育は英国の威信がかかった問題だと語る。「コンピューターを使う、ということがパワーポイント(PowerPoint)のことではなく、プログラミングを意味するように定義を変えて行かなければならない。プログラミングこそが役立つもので、本物なのだ」

Raspberry Pi Model B (512MB)本体のみ
posted by world at 22:29| 環境・サイエンス・IT | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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