2008年05月17日
<08米大統領選挙>ブッシュ大統領の中東演説で米国の「敵」対策が争点に
イスラエルを訪問中のジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領が演説のなかで民主党はテロリストに譲歩しようとしているとほのめかしたことを受けて、米国の「敵」にどう対処するかという問題が米大統領選の重要な争点に浮上しそうだ。
ブッシュ大統領は15日、イスラエル国会で行った演説のなかで、「うまく議論すればテロリストや過激派を説得できるかのように、テロリストや過激派と交渉すべきと考えている人がいる」と述べた。
民主党の候補指名争いで有利に立つバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員は、ブッシュ大統領の発言は「恐怖による政治」をさらに押し進めるものだと強く反発。オバマ氏はこれまでイランやシリアなど米国の「敵」と直接交渉すべきとの考えを示している。民主党議員も、大統領が国外で民主党を攻撃する発言を行ったことを非難した。
一方、共和党候補ジョン・マケイン(John McCain)上院議員はブッシュ大統領を支持したことから、11月の大統領選本選に向けて外交政策の重要な争点となるとみられる。
米ホワイトハウス(White House)は、この発言はオバマ候補を直接指したものではないとしているが、党候補の指名を争うヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員を退陣に追い込み、本選に向けた態勢に切り替えたいオバマ氏はなおも反撃。ブッシュ大統領のやり方は米国民やイスラエルの安全を保証することにはならないとし、大統領がイスラエル建国60周年を記念する演説で誤った政治攻撃を行ったことは残念とした。
オバマ氏のみならず、マケイン氏にとってもイランやシリア対策が需要課題となりそう。







