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2015年08月30日

HIV感染率世界一のスワジランドで「処女ダンス」問題視される舞台裏


スワジランドの首都ムババーネ近郊の王宮で29日、今年も「リードダンス」と呼ばれる儀式が行われ、約6万人の少女たちが参加した。自分が処女であることをアピールする毎年恒例のこの伝統行事は、舞台裏での良からぬ行為が問題視されるようになっている。

国中から集まった少女たち(最年少は10歳)は、上半身はだかのまま、周囲の丘から刈り取ったアシを王宮に捧げ、国王ムスワティ3世の前でダンスを披露した。

既に13人の妻を持つムスワティ3世がこうした少女の中から新たな伴侶を選ぶことは、もはや慣例となっている。

少女たちは、出身地から同行した男性の「お目付役」により守られ、少女たちが儀式の期間中に寝起きするベースキャンプには警官が配備されるとも言われている。だが、親の監視を離れて自由時間もたっぷりある10代の少女数万人が集まるとなると、セックスのことしか頭にない男たちも吸い寄せられるように集まってくることになる。

キャンプの入り口付近をうろついていた大勢の男たちの1人は、「なにしろたくさんいるんだ。選び放題さ。フェンスの隙間から声をかければいいだけの話さ」とAFP記者に語った。

キャンプは歌声と笑い声で満ちあふれ、陽気なムードが漂っている。だが、少し離れた場所となると話は別だ。

少女たちは太陽が昇るころに、付近の川で丸裸になって体を洗う。男たちはこの光景を欲望のまなざしでのぞき見する。この川に沸く温泉、別名「カドルパドル(抱擁の水たまり)」は、セックスの隠語となっている。

「わたしたち、今夜はカドルパドルに行って、明日はクラブに行くの」と、ある18歳の少女は自慢げに話した。


■コンドームの配布は禁止


平均寿命がわずか49歳のスワジランドは、HIVの感染率が世界一高い国だ。

国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)が2007年に行った調査では、13〜24歳の女性の3人に1人が、性暴力を受けたことがあると回答した。これは驚異的な数字だ。性暴力の被害に遭うと、HIV感染率は4倍になり、自殺の確率も2倍に増えると予想されている。

HIV感染予防のための活動を行う各NGOにとって、リードダンスは狙われやすい少女たちに教育を施す絶好の機会だ。だが、コンドームの配布は処女性をアピールする儀式の性格上、違法行為とされている。そのため少女たちに自制を求め、一度に複数の男性と寝ることの危険性を周知していくしか方法はないという。

王室メンバーでもある、NGO「Population Services International」職員のTsabile Dlaminiさん(18)は、少女たちに、「私はバージン。それを誇りに思っている。祖国の文化も愛している」と話していた。彼女自身、リードダンスに数回参加した経験を持つ。着ているTシャツには、「わたしは処女。わたしの花はわたしが守る」の文字が。田舎で育った少女たちにとってはタブーとなっている体やセックスについて、仲間同士で意見を交換するよう勧めていた。




posted by world at 21:21| ライフ・カルチャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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