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2015年07月04日

ギリシャ国民の苦難 年金生活者が号泣


ギリシャ第2の都市テッサロニキ(Thessaloniki)で3日、3つの銀行に足を運んできたという年金生活者、イオルゴス・チャッチフォシャディス(Giorgos Chatzifotiadis)さん(77)の姿があった。妻の代わりに年金を引き出そうとしたが、どこの銀行でも駄目だったという。

4つ目の銀行で、「120ユーロ(約1万6000円)は引き出せません」と告げられ、彼はついに泣き崩れた。

チャッチフォシャディスさんはAFPの取材に対し、自分が取り乱したのは、「自分の国がこれほどの窮地にあることに耐えられなかった」からだと明かした。「すっかり打ちのめされた。個人的な問題よりこたえる」

銀行の外に座り込み、通帳と身分証明書を地面に放り投げて号泣しているチャッチフォシャディスさんの様子を捉えたAFPの写真は、債務危機にあるギリシャで一般市民がどれほど苦しんでいるかを表している。

ギリシャ政府は資本規制を導入し、先月29日以降、現金の流出を防ぐためにすべての銀行の営業を停止したが、1日にはいくつかの支店で3日間の営業再開を許可した。銀行カードを持たない年金生活者が、年金を上限120ユーロまで引き出せるようにだ。しかしチャッチフォシャディスさんは、4つ目の銀行で打ちのめされていた。

チャッチフォシャディスさん夫婦は、ギリシャ北部に住む多くの市民と同じく、ドイツで何年も暮らしていた。彼はドイツの炭鉱や鋳造所で「必死に働いた」という。

彼が妻の年金を送金する送り先は、ドイツのベルリン(Berlin)だ。多くのギリシャ国民は、新たな支援を求めるギリシャに対して緊縮策を要求したドイツ政府を非難している。

「パンを買うのに数セント恵んでほしいと言っている市民もいるし、自殺者も増えている。私は繊細な人間なので、自分の国がこんな窮地にあるのを見るのは耐えられない」とチャッチフォシャディスさんは言う。

「欧州とギリシャは間違いを犯した。私たちは解決策を見つけなくてはならない」

しかし、状況を改善するのに自分にできることはほとんどないと彼は考えている。それどころか、欧州連合(EU)と国際通貨基金(International Monetary Fund、IMF)の金融支援条件の是非を問う5日の国民投票にも参加できるかどうかすら分からないという。投票所が、自宅から80キロ離れているからだ。

「子どもたちに車で連れていってもらわなければ、投票所まで行くお金もない」



posted by world at 22:18| 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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