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2014年05月09日

「ひげ面の女装歌手」コンチータ・ウルストが話題独占、欧州歌謡祭【画像】



10日に決勝大会が行われる欧州国別対抗歌謡祭「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」で、黒々とひげを生やしたドラァグクイーン(女装パフォーマー)のコンチータ・ウルストがオーストリア代表として出場し、話題を独占している。一方でそのパフォーマンスは、欧州各国の保守層ではもちろん、同性愛者の間でも物議を醸している。

オーストリア人歌手トム・ノイビルト(25)の「女装版の人格」であるウルストは、2011年、リアリティー番組に初登場して一躍有名になり、翌12年にユーロビジョンのオーストリア代表を決定するテレビ番組で準優勝した。

今年のユーロビジョン開催地、デンマーク・コペンハーゲンで最近行われた記者会見でウルストは、「私がこのひげ面の女性を生み出したのは、人は自分のしたいことを何でもできるんだということを世界に示したかったから」と語った。「他人を傷つけない限り、私たちは人生で何でも好きなことをやっていい。くさいせりふだけど、(人生は)一度きりなんだから」

ウルストは、8日の準決勝でスパイ映画「007」のテーマ曲風バラード「ライズ・ライク・ア・フェニックス」を歌い、決勝進出を決めたが、業界の間ではウルストが優勝を手にするという見方は少ない。

だが、今年の優勝候補とされるアルメニア代表のアラムMP3(Aram MP3)が、ウルストのライフスタイルは「自然ではない」とコメントしたことから、ウルストの知名度は一気に上がった。

さらにウルストについては、これまでにウクライナ、ベラルーシ、そして昨年ウラジーミル・プーチン大統領が「同性愛プロパガンダ(宣伝)」禁止法を成立させたロシアの3か国で、ユーロビジョンへの出場禁止を求める請願が立ち上げられている。



また露サンクトペテルブルク市議会のビタリー・ミロノフ議員は、ロシアのユーロビジョン選考委員会に対し、同歌謡祭が「同性愛と精神の堕落のあけすけなプロパガンダ」だとして、ロシアからアーティストを参加させないように要請したとされる。

またオーストリア国内でも風当たりは強い。保守政党の党首は、そのパフォーマンスを「ばかばかしい」と評し、「男か女か分からないやつは、歌のコンテストではなく精神病院に行くべきだ」と発言。ドイツ語版フェイスブックで立ち上げられたウルストのオーストリア代表選出に抗議するページは、約4万人の「いいね」を集めた。

さらには同性愛者のコミュニティーからも、「毛深い女装者」というキャラクターが、自分の性的指向について思い悩む人々を「おびえさせる」のではないかという懸念が上がっている。

ウルストは「多くの人が、『私は同性愛者だけど、それを表現するためにひげとドレスは必要ない』と言う」と話す。

「自分が同性愛者かどうか確証が持てず、この(キャラクターの)変化についてちょっと怖がっている人には、こう言いたい。私にはあなたたちを怖がらせるつもりはない、って」

「私はただ、どんな姿をしていても受け入れてもらえる、ということを示したいだけ。やってはいけないことなんてないの」



ドイツ語版フェイスブックの抗議ページに4万人が「いいね」だって。



posted by world at 21:51| ライフ・カルチャー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする