26日、ワールドシリーズ(7回戦制)の第3戦が行われ、
セントルイス・カージナルスが5-4でボストン・レッドソックスに勝利した。
カージナルスは9回に走塁妨害で決勝点を挙げ、
ワールドシリーズ史上初めてとなる珍しい判定でのサヨナラ勝ちを収めた。
カージナルスの本拠地ブッシュ・スタジアムで行われた第3戦は、
最後のプレーでレッドソックスの三塁手ウィル・ミドルブルックスが,
カージナルスの走者アレン・クレイグと接触した。
このプレーで足首を痛めたクレイグは、すぐに立ち上がって走り出したものの、
左翼手からの本塁への送球でタイミングはアウトだった。
しかし審判は、走塁妨害があったと判定し、
走者の生還が認められてカージナルスが対戦成績を2勝1敗とリードした。
審判団の一人は、判定について「故意かどうかは関係なかった」とコメントしている。
ワールドシリーズでは過去にサヨナラ勝ちが56試合あるが、
今回のケースは間違いなく最も論議を呼ぶことになる試合の一つになるだろう。
レッドソックスのジョン・ファレル監督は判定について、「私たちは本塁でクレイグをアウトにした」と語っている。
「しかし、妨害があったと審判が判定した後、彼の生還が認められた。すぐに受け入れるのは難しい」
テレビのリプレイ映像では、うつ伏せでグラウンドに横たわっているミドルブルックスにクレイグがつまずいている場面が確認された。
ミドルブルックスの両足は、まるでクレイグを妨害するかのように上げられており、
審判団はこのプレーに関してミドルブルックスがいけないとの見解を示している。
エラーで試合が終わったのは、ワールドシリーズではこれまで4試合あり、今回は1986年以来となった。