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2009年07月08日

G8サミット、廃止へ秒読み段階?


世界的な金融危機に対し無力だった主要国(G8)首脳会議は、世界経済に対する統制力をゆっくりと失いつつあり、さらに今度は会議自体の廃止さえもが呼びかけられている。

主要8か国の英国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、ロシア、米国は、前年9月に金融危機が発生して以降、方針の声明を発表する以上のことを行うことができなかった。そして難題の解決を、G8に中国やインド、アルゼンチン、ブラジル、南アフリカなどが加わった主要20か国・地域(G20)に受け渡してきた。ロンドンで4月に金融サミットを開催して金融危機に立ち向かったのは、G20だった。

英ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(London School of Economics、LSE)の研究者、リチャード・ポルテス(Richard Portes)氏は、「知りうる範囲でいえば、長年にわたってG7とG8会議から実質的な結果は生まれていない」と語る。ポルテス氏は、「中国やインド、ブラジル、南アフリカを引き入れずに、環境や貿易、国際金融に取り組むことは不可能」と述べる。

米カリフォルニア州立大学バークレー校(University of California at Berkeley)のBarry Echengreen氏も、「世界最大の外貨準備高の国(中国)が関与することなく、国際通貨システム改革が実行可能だという考えは、ばかげている」と語る。

ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相も、G8体制に疑問を投げかけている。メルケル首相は前週、「われわれが直面している問題は、もはや先進国だけで解決することが不可能だ」と述べていた。

G8の数少ない擁護者、カナダのトロント大学(University of Toronto)のジョン・カートン(John Kirton)氏は、G8には「果たすべき重要な役割がある」と反論する。カートン氏は、「G20首脳会議は、基本的に、G7とG8が設定した原則や方針に従っているだけ」と述べる。

とはいえ、国際情勢の専門家らの大半は、G8の終わりは近いとみている。

インド国際経済関係研究所(Indian Council for Research on International Economic Relations、ICRIER)のRajiv Kumar氏は、「G20を存続させ機能させたいのなら、この2つ(G8とG20)は共存できない」と語る。

スイス、ジュネーブ(Geneva)にある国際関係大学院研究所(Institut de Hautes Etudes Internationales)のCharles Wyplosz氏も同様の考えだ。Wyplosz氏は、「G8を終わらせる準備をしなければならない。G8がG20に主要な問題を受け渡した以上、この小規模グループを維持してゆくことには基本的な矛盾がある」と語った。


先進国という概念はもはや影響力が低下、減少し、実際には成長著しい国の影響力なくしては世界経済の統制は成り立たないようです。
posted by world at 14:53| 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする